20時も過ぎ、辺りは完全に真っ暗な細い路地を進む私の先に2つの影が…
それはどうやら男女のようだ。

そしてあまり見ることの無い勢いで喧嘩をしている。

 

 


喧嘩というよりは女が男を怒鳴り散らしていた、言葉は全く聞き取れず
まさに奇声。かなり長い間この状態のようだ。

「。;。:あ。cpkゔぉsmsvs:vf;s、s:svsms:p!!!!!!」


 

「あかん、これは関わったらあかん!!」

 

遠回りをしようと思ったが、そもそも自分は道に迷っている。

ササッと後ろを通り抜けようと思い早歩きでその二人組に近づいていくが、
相変わらずの勢いで奇声をあげている。

 


よく聞くと、なんとなく奇声が空耳で日本語のように聞こえてきて少し面白い。

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いや、これ日本語じゃね?

 

よく聞くともう、完全に日本語だ。

なんか恥ずかしっ!同じ日本人として恥ずかしっ!

 

日本からこんなに離れた国の真夜中の人通りの全く無い路地で迷っている時に
日本人に会うとは・・・しかもこの状況。

 
関わりたく無いので
さっと通り過ぎようとして一瞬その二人をみた私はさらに驚愕する。

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バスで一緒だった夫婦やん・・・・・・

 

レストランにたどり着かないと喧嘩している、というか子供もおるやん・・・

 

知らんぷりして通り過ぎたが、その後も迷ってる最中に何度も合うことになる。

 

その後もさまよい続け、それなりに広いと思っていたヴェネチアの反対側まで突き抜ける。

 

「なんでこんなに着かん💢!」

  

 

 


しかしこのまま迷っていたい気持ちもあった。

なぜなら・・・


 

 

 



この冒険感がたまらなくウキウキする

まるでファンタージーの世界に入ったような感覚。
というよりは入っている、本当に来てよかった。

 

これを想像し、憧れて、求めて来たのだ。


 


素晴らしい、美しい。
最高に興奮する。さっきの夫婦とは違うベクトルで。

 

今まで人生でこんな気分を味わったことはない。

想像していた世界は本当にあったのだ、現地の人たちからしてみれば
ただの日常なのかもしれないが、自分にとっては夢の国だ。

 

 

そろそろ疲れて時間も21時を過ぎ、
少し焦りはじめた頃、目の前にあるものが現れる。

 

 

 

 

ディズニーストアがある

何を隠そう自分は無類のディズニー好き。

予め、ホテルの近くにディズニーストアがあることがすでに調べ済み。
そこからの道順はわかる。

 

そして・・・・

 

 

「ついたーホテルついたー!」

Starhotels Splendid Venice



わかりにくい!クソわかりにくい!なんだこの場所!

 

まあいいや、初日からいい冒険をした。

 

 

 

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